爪とぎ日記
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2007
03,25
00:28
彼こそは王 抗うものは皆無 檻の外へは逃がさない…
CATEGORY[未選択]
私は生涯彼を愛することはないだろう しかし私にとって彼という存在は特別な意味を孕む 何故ならば彼の名は私の記憶に深く刻まれたのだから…
其れは、美しい三日月の晩だった。
私は、友人と食事を摂る約束を果たすべく、待ち合わせ場所へと向かった。
其処は本屋であったので、ついでに昨日発売日だった筈の本を買おうと思ったのだが、生憎と人気らしいその書籍は売れ切れており、合流した友人にその事を告げると、心優しい友人は最近出来たばかりの大型モールに行き、食事も其処で済ませようと提案してくれた。無論、私に異論のあろう筈もなく、友人の運転する車で其処へと向かった。
程無くして着いたモール内の本屋で無事目的の物を買い――因みに友人も同じ物を買った。趣味が合うから友人、実に分かり易いことである。
流れるようにイタリアンの店に着き、談笑をしながらパスタを口へと運ぶ。すると、家族からメールが届いた。
要約すると可能なら牛乳を買ってきて欲しい、というなんとも庶民的な依頼のメールを、店を出た後友人に告げると、同モール内の食品売り場まで付き合ってくれると言うので、二人で今度は食品売り場へ赴く事に。
牛乳を篭に入れていると、側の瓶に入った飲むヨーグルトを見た友人が未だ飲んだことは無いものの、美味しいという評判だと言うので、コップも買って車の中で乾杯でもしようか、という話になり、評判は評判でしかなかった時の為に信頼出来るお菓子等も篭に入れながら歩いていると。
彼に、会ってしまった。
彼は王だ。その高名は、私も、友人も知っていた。
そして、彼は決して穏やかな賢君だけではないことも知っていた。彼は、誰よりも恐ろしい覇王であることを。
それでも、私たちはその手を伸ばした。其れは、普段手を伸ばせない彼が、この上ない距離に居た事も理由の一つであろうし、これまでの会話でテンションが上がっていたのもあるであろうし、一人では耐え切れぬ覇気もきっと二人なら大丈夫と信じたからであろう。
いずれにせよ、私達は好奇心は猫を殺す、その言葉を忘れていたのだ。
車の中で、まずはヨーグルトで乾杯。
どろりと、絡みつくように濃厚な其れは、実に評判通りだった。
文句なく美味しい、と評するに足るその味に私たちは非常に満足しながら飲み干すと、私は笑顔で彼へと手を伸ばした。
王に相応しい厳重なる警固。その最初の防壁へと手をかけた。
その瞬間だった。
無造作に手をかけたその無作法を責めるかの如く、すさまじい覇気が私達の身体を貫いた。
脳天を突き抜ける、背筋も凍る程のその覇気に、密閉された車の中ではとても耐え切れず、慌てて王ごと車の外へ出る。
絶えずさらされ続ける覇気に、ひとまず店の前のベンチへと移動した私達は、それでもまだ、現状認識が甘く、次なる防壁へと次々に手を伸ばし、ついには彼と私たちを遮るものはなくなった。
しかし破る毎に強まる王の怒り、その覇気は最大にまで強まり、弱くはない風も、それを弱めるには至らない。
恐れもあるが、ここまで来たからには、後には引けないのもまた事実。私たちは視線を交わし、王を究極的に汚す最初の者を決めるべく、最も公平な手段をもった結果、私が最初の咎人となった。
そして私は怯えと興味を内包したまま罪を犯し、即座にその裁きを受ける事となった。
これまでにない覇気に全身を貫かれる苦痛、全身に鳥肌が立つのを感じて悶え苦しむ私は耐え切れず、罪の証を戻し、荒い息をつきながらも平静が戻ってくるのを感じた。
私の有様を見た友人は罪を犯すのをやめ、私達は如何にして王にお帰りいただくか相談した。
幸いにもまだ売り場は開いている。そこで私達は少しでも王のお怒りが収まるようなものを物色し、破ってしまった壁を再び作りあげるようなものを求めた。
それらを駆使して完全とはいかないものの、大分王の覇気は薄まり、封印も戻り、王にはお帰り願った。
車の中はそれでもまだ王の残滓が残っており、それは家に戻ってからもその日一日私達に付き纏ったのだった。
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